人生寄り道の連続

幸せとは何か、心の底から笑顔になれる日まで!

座席倒してもいいですか?

こんばんは、くろねこです。

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本日は朝から大騒ぎでしたね。さすがに本土を通り越すミサイルはだめでしょ。と言いつつも、世間はいつもの如く人混みの中を出勤するわけですよ。平和なのかなんなのか(笑)そんな私も出張のため新幹線へ。どうして飛行機の運航は通常通りなのに、新幹線は遅延するのだろうか。

一言発するのは勇気がいる。

窓際を確保し、座席を倒す。一応後ろの人がいないことを確認して。どんどん人が乗り込んで来る。早速イヤホンをつけて、新幹線の移動を満喫しようかなと思った時、『座席倒してもいいですか?』と一声。まだ音楽は流していなかったので、声が聞こえた方に顔をむけると、ちょっと野暮ったそうな30代前半くらいの男性。失礼な言い方で大変申し訳ないが、ぼさっとした頭で、若干服もよれてた。スーツを着ていたわけではなかったのでビジネスマン?サラリーマン?ではなさそう。そんな男性が(偏見ごめんなさい)、わざわざ座席を倒していいか声をかけてきた。いや、声をかけてくれた。

ふと笑顔になる。

なぜだろうか。声をかけられた瞬間、思わず微笑み返して『どうぞ』と軽く会釈をしてしまった。なかなか他人には見せない笑顔で微笑んでしまったので、相手もびっくりしたかも。ちょっと後悔。でもそれくらい、一瞬で心がすーっとキレイになった気がした。

相手を気遣える気持ちを持った人

印象がガラリと変わった。家族や友人、自分の周囲に気を遣えない人もいる中で、他人に気を遣える心を持っているというのは私の中では尊敬の部類に入る。私は基本的に、座席を倒すかどうか、声をかけて確認することはしない。もちろん後ろの座席の人の様子は確認する。テーブルを使用していないかとか、体の大きな人ではないかとか、お子さんのいらっしゃるご家族ではないかなど。ちょっと倒したら後ろが窮屈だろうなと思う時は、我慢して座席は倒さない。そして倒しても大丈夫そうだと思った時は声をかけずに、そっと倒す。正直なところ、実は声をかけて確認したいと思う気持ちも少なからずある。がしかし。(自意識過剰かもしれないが、私は第一印象が良い場合が大半であることもあって)声をかけたことで、見知らぬ他人と距離が縮まってしまうことが怖い。自分のプライベートな空間に入ってこようとされる気がして怖い。ちょうど後ろに座った人が変わった人で、声をかけたことで『こいつは大丈夫そうだ』とか思われて話し掛けられるのが怖くで、座席を倒すことへの了承をとることはしないでいた。それに見ず知らずの人に声をかけるというのには非常に抵抗があった。

 

最近淡白になり過ぎていたかも。

座席を倒す時に声をかける人は結構多いのだろうか。私はその一言を発するのに、恐怖心が邪魔をして、それに加え、他人に声をかけることに対し勇気がない。ただ、今日の一言で、”たった一言”でも見ず知らずの他人に影響を与えるということは身をもって体験できた。今回はたまたま新幹線の中の出来事であったわけで、こういうのって、日常に活かせるよね。思いやりの気持ちってやっぱり大切だと思う。それが他人であろうと知人であろうと。もしかしたらお人好しとか思われるのかもしれないけど、だからと言って、あえて感情を捨てて淡白になる必要はないよね。お人好しが良いか悪いかは別として、私から感情表現をなくしたら、私じゃなくなる。自分を見失わないようにしないと。本当の自分を大切にしていこう。