こんばんは、くろねこです。
仕事の帰り道、電車に乗ってると、同世代くらいの男性グループが家族のことを話してました。”同棲始めなかったら結婚しなかった。子供が生まれて、自由がなくなった。奥さんが帰省中は合コンに行ってきた。結婚してから奥さんが思った以上に自分にべったりで困る。20代に結婚なんてするもんじゃないよ。”謙遜しつつ、自慢げにも聞こえる会話。とてもオタクっぽい、見た目もパッとしない人達が話している。こんな人に卑下される奥さん可哀想。男なんてどこ見てもクズだな。私はこの人達よりも、おそらく勝ち組の部類だろうに、結婚うまくいかなかったところは負けてるな。ってか、この人達は何様のつもりでそんなこと語ってるの?そういうことを思う自分こそ何様?否定したいけど、完全に人を見下している。そんな心の汚い自分が現れていた。月イチ定例の、精神的に不安定なサイクルに突入。
ただの負けず嫌いだった。
単純に人より劣っているのが嫌いだった。今思うと幼い頃からプライドが高かったんだと思う。見下されるのが嫌で、見下されないようにどの方面でも努力してきた。周囲の人気者、頭脳明晰、スポーツ万能、そして異性にモテる。(ちょっと過大評価甚だしいけど、分かりやすく書きたかっただけ。)どのカテゴリに入っても、やっていける自分が自然と構築されてしまっていた。
上っ面の私の始まり。本当の自分を見失っていることに気づかずに。
ふと、自分とは何者だろうかと第三者的に振り返る。
- 真面目そうだけど、本当は不真面目な悪いことをしてたりする。
- 頭が良いけど、スポーツも出来る。
- スポーツが得意だけど、文化系のことも好き。(音楽とか読書とか。楽器も弾ける。)
- 自分を謙遜しているけど、実は自信家だったり。
- バカっぽい発言をするけど、結構裏を考えていたり。
- 純粋そうに振舞っているけど、実は小悪魔。
- 世間を知らないように見せて、そこそこ人並み以上に泥沼な経験をしてきたり。
- 一途に見せて、気が多かったり。
- 情熱的だと思わせて、実は淡白だったり。
- 気が強いふりをして、泣き虫で甘えん坊。
- 周囲に気を使っているように見せて、実は自分が楽になるように生きていたり。
- 臆病に見えて、大胆だったり。
- 保守派に見えて、先進的だったり。
何やってるんだろう。あげたら切りないな。優等生だけどタバコ吸ってたりするのと一緒?未だに中二病なのかな。結局、表面上では、みんな貴方方を尊敬しますよって思っているんだけど、根底では人を見下していたのかもしれない。そして演じている自分に浸っていたのかも。
大きな反抗期がなかった。
小さい時からいい子にし過ぎてた。多分、少し勉強が出来たから真面目に思われるのが嫌で、こんなに捻くれてしまったのかもしれない。あと、見た目がちょっとギャルっぽかったりもするから、逆に優等生っぽく振舞っていたのかもしれない。とにかくどっちも網羅できる、なんでも出来る子でいたかったんだと思う。片寄った人間じゃないですよって暗に言いたかったのかもしれない。こんな風に演じている自分がいたからこそ、表立った反抗期がなかったのかも。だって、これを演じている時点で自分の中で自分に反抗しているから、それを表面に出す必要がなかったんだと思う。そうか、子供だった頃の私の目標は、なんでも出来る子だったんだ。これ、今日の気づき。
少し自分に向き合えた気がする。
自分の嫌なところが見えて、あまりいい気持ちにはなれない。けどちょっとだけ、自分とは何者か、分かった気がする。こういう自己分析は今までしてこなかったな。自分を表現することが苦手だったから『言葉にできる』に惹かれてしまったんだけど、たまには深く自分と対話をする時間を設けることも良いかもしれない。また一つ自分を見直す良いきっかけになった。まだ読み始めたばかりだけど、”内なる言葉”に耳を傾ける努力をしようと思う。