普段あまりTVは積極的に見ないんだけど、たまたま情熱大陸をやっていて、前から名前は存じていたけれど、どんなピアニストなのか存じ上げず、時間もあるし見てみようかなーと思い、見始めたら、要所要所で流れてくる反田さんの音色が美しすぎて、思わずYouTubeでググった。
元々クラシックは好きだし、ショパンも好き、そしてショパンのピアコンの一番も好きということもあって、ポチッと見始めてみた。
正直、ここ最近、体調のせいなのか、ただ怠けてしまっているだけなのか分からないけど、何をやっても集中力を保てないし、何にも興味が持てない日が続いていたから、こうやってポチッとする気持ちが湧いただけでもかなり自分でびっくりした。
そして、再生し始めたものの、この曲、40分程あるわけで、ここ最近の自分の状態からしたら一曲聴ききるなんて無理だろうと思いながら聴き始めたわけなんだけど、とにかく素晴らしかった。
もう、素晴らしすぎて、1曲丸々見入ってしまったよね。
音色がね、美しいし、なんか音が踊っているというか、タッチの一つ一つを大切にされてる感じとか、音色一つひとつへの感情というか、もう心が浄化されました(笑)
前にも、ちょっと病み期だった時に、辻井伸行さんのピアノに心救われたことがあったなーと思い出した。
今日もあの時も、こうやって何もやる気が起きなくて、この先が不安で、すごくもやもやして、自分ってなんなんだろうとか意味わかんないことを考えてたんだよね。
でも、ピアノやオーケストラの音色を聴いたら、その世界に入り込めた。
この「入り込めた」っていうのがさ、心の救いになったわけなんよな。
「あー、まだこうやって音色が綺麗だ、って思えるんだ私。」
みたいな。
なんかポエムちっくで嫌な感じだけど、本当にそう思えて、ちょっと世界に色がついて見えたって感じで、その瞬間は何もマイナスのことを考えなくて済んだんだよな(笑)
こういう体験を意図せず2回して、自分が何が好きなのかとかも分からなくて、もやもやしてたけど、少なくともこうやってピアノの音を聞くことや音楽に触れることは好きなんだなって実感した時間だった。
情熱大陸きっかけで、本当にたまたまだったけど、またふとした時にクラシックに戻ってこよう。